食い意地のダダ漏れ カレー
カレーが食べたい。しかしカレーと言う奴はよくわからない。 カレーと言って多くの日本人が想像するのは茶色いルーがかかっているご飯が平皿に盛られているアレだ。バーグは好きだけど、想像するのはアレだ。 しかしながら僕が食べたいのは鶏肉とトマトとあとスパイスのカレー。無性に食べたくなる。自分で作らないと食べられないので作るしかないのだけど、コレをカレーと言って良いものか全くわからない。しかし完全にカレーとして認識できるのが不思議。それはほぼカレーの香りを支配するクミンを使わないのになぜかカレーと認識できるのか。本当に不思議だ。 しかもこのカレー、何度食べてもごはんと合わない。パンの方がとてもしっくりと来る。マカロニ辺りの方がご飯よりもしっくりくる。バスマティライスとも合わない。そんなカレーだけど何故だか分からないけどたまに猛烈に食べたくなる。 生姜ニンニク塩カルダモンヨーグルトで鶏肉をつける。これを一日寝かせる。これだけで焼いても美味しい。 丁寧に作るなら、ここで、カシューナッツをフードプロセッサー(何度聞いてもこの名前がエグい。直訳すると食品処理機だ。)に同量の水とともに入れてプロセスする。コレを鍋に移してドロドロを通り越して油が出てくるまで炒める。結構面倒なので省略しても良い。 前段階を飛ばしても飛ばさなくても、クローブカルダモンシナモン生姜ニンニクをバターで炒める。不思議と中華っぽい生姜とニンニクがいい仕事をして、なぜか完全にカレーになる。何度作っても意味が分からない。そこへトマトと鶏の骨をぶち込む。面倒なときはここでカシューナッツをペーストにしたものを入れる。 ここで鶏肉をグリルで焼く。 グリルで焦げ目がついたころにトマトが煮詰まった頃合いになる。先に煮詰まったトマトに塩とハチミツとガラムマサラを入れ余った漬けダレとともにぶち込む。 一煮立ちしたら火を止めて鶏肉とクリームを入れ、合える感じでかき回す。コレをまた一晩寝かせて完成。 と、口に入るまでに最低2日、美味しくするには3日かかる。 食べたいので作って貰えないだろうか。ここに作り方を書いておいたので誰かマジで作ってくれないだろうか。やはり確実に食べるには自分で作るしかない。やるか休日のカレー大会を。しかし自分一人で食べるのも癪だしなあ。うーん。 分かる人には分かってもらえるが、もはやどこのカレーだかサッパリ不明である。日本人が作ったカレーっぽい食べ物としか言えない。バターチキンカレーってインドにはないらしいし、食べた人からはパキスタン風って言われるし。ごはんよりパンに合うし。何より外観ドロドロの茶色いルーじゃないし。 僕は大変美味しいと思うけど、カレーと呼んで良いものか大変困惑する。